
お問い合わせ窓口:明日香村教育委員会教育推進課
明日香村では二十歳を迎えられる明日香村民を対象に、1月に「二十歳を祝う会」を開催しています。
「祝日:成人の日」の前日の日曜日
※ 「祝日:成人の日」1月の第2月曜日
※ 令和4年4月1日より成年年齢が18歳に引き下げられましたが、明日香村では20歳の方を対象に「二十歳を祝う会」として開催しています。
新年、明けましておめでとうございます。先ず、皆様が、健やかに成長され、本日の二十歳を祝う会を迎えられましたことを、心からお祝い申し上げます。『おめでとう‥』
そして、これまで愛情深く育ててこられましたご両親、ご家族の皆様、地域の皆様に、おいわ祝いを申し上げますとともに、本日の喜びを分かち合いたいと思います。
さて皆さん、皆さんの10代の十年間は、世界の現代史の中でも、大きな変換点を迎えいます。21世紀に入って地球温暖化が進み、特にこの十年、海面の上昇、猛暑や豪雨、スーパー台風といった異常気象は増加しており、食糧危機や砂漠化の進行なども起こっています。また、2020年当初から新型コロナウイルス感染が世界中に蔓延し、数年にわたり世界中の交易・交流を収縮させてしまいました。このような自然現象が地球全体で起こっており、今までの常識だけでは対応できなくなっています。その上、日本周辺では、2024年1月1日の能登半島地震、同年8月8日には日向灘地震などが頻発しており、南海トラフ地震への警戒も繰り返し訴えられています。
加えて、2022年2月にはウクライナ戦争が、そして、2023年10月からはパレスチナ・ガザ地区への軍事侵攻が、更に、今月の3日には米国トランプ政権によるベネズエラへの地上攻撃と大統領の拉致が起こり、第二次大戦以降の国際協調主義優先の社会が曲がり角を迎えたと感じています。地方に暮らす私たちも世界がこれからどう変化していくのかを意識せざるを得ません。
また、21世紀初頭のデジタル化(アナログをデジタルへ)から今やDX化(デジタル時代の経営戦略の変革:AIやビックデータなどを基調とした運営)が急速に進んでいます。働き方が根本的に変わっていくことは確実だと言われています。
更に、男女の役割分担も(私の意識を含めて)大きく変わってきました。ともに働き、ともに生きる社会を構築しなければ、少子高齢化が進む日本は成り立ちません。
さて、二十歳の皆さん、私からお願いが三つあります。一つ目は、皆さんがこれからこぎ出す実社会は、残念ながら、地域の人々の助け合い、おぎな補い合うという面が薄れつつあります。そして、SNSなどによる突然の誹謗中傷なども起きやすくなっている社会です。「平穏な港」から「荒れたおお大うな海ばら原」へと漕ぎ出すようなものかも知れません。その時、何より大事なことは、未来に第一歩を踏み出すための「勇気」です。ともに歩む友や後ろから押してくれる家族とともに「勇気」ある一歩を踏み出して下さい。
二つ目は、予測しにくい未来へのみち道すじ筋のなかでも、自ら様々な挑戦をして、目の前に立ちはだかる壁を突破するという「知恵」です。壁の強さを確かめ、大きさ・高さを測って、うち破る術、飛び越える方法、迂回する道を探って、壁を突破しましょう。強い心「勇気」を持って、「知恵」を絞って、時を間違わなければ、「壁の突破」する方法は必ずあります。これからの実社会の中で突破の「知恵」を身につけてください。
三つ目は、「荒れたおお大うな海ばら原」のような実社会にあって大事なことは、判断する根拠となるもの、その人にとっての心の「羅針盤」のようなものを持ち続けることです。皆さんにとって、家族であり、属する組織であり、愛する人かも知れません。その中に、ふるさと明日香を加えてください。「心の羅針盤」に“明日香"を据えておいてください。
今明日香村では、今年夏審議される「飛鳥/藤原の宮都」の世界遺産登録、来年に予定されている「星のや飛鳥」の開業、そして飛鳥寺から石舞台までを結ぶエリアや飛鳥駅前などの“にぎわいの街づくり"等を推し進めており、世界に光る「地域ブランド“飛鳥"」「明日香まるごと博物館」を創りだそうとしています。
また、近年、役場の新庁舎への移転やスーパーエバーグリーンの開業などが進んでおり、今年は、高齢者や子ども・子育て世代が「安心して、豊かに暮らすためのプロジェクト」として、幼稚園のこども園化が始まり、加えてトータルケアステーションづくりにも本格的に取り組もうとしています。
社会の大きな変化の波に対する準備は、ある程度ですが整いつつあり、未来の明日香のくらしの充実も実を結び始めています。奈良出身の高市内閣も応援していただけると信じています。
皆さん、未来に向けて大きく変わりつつある明日香とともに生きてください。仮に遠い世界で暮らすことになったとしても、明日香への想いは持ち続けてください。『心の羅針盤』に、明日香を据えておいてください。
激しく変化する、多様な世界を経験して、激動の社会の中で生き抜く「知恵」と、立ちはだかる壁を乗り越える「勇気」を身につけて、できることなら、『心の羅針盤』の原点“明日香"に戻ってきてください。
私たちは、皆さんや明日香にゆかりのある若者たちとともに、住みやすく、働き甲斐があり、心豊かに暮らせる“明日香づくり"に取組めることを心から願っています。
最後になりましたが、今日のこの門出を心から祝福申し上げ、併せて皆さんが未来の明日香、そして日本の牽引者となられることをご期待申し上げて、式辞に代えさせて頂きます。皆さん本日は本当におめでとうございます。
令和8年1月11日
明日香村長 森川 裕一


〒634-0142 奈良県高市郡明日香村大字橘21番地 (Google Maps)
開庁時間
月曜日~金曜日 8:30~17:15
※土・日・祝及び12月29日から1月3日は除く
画像及び文章等の無断転載、使用はご遠慮ください。