川の昔話

飛鳥川(あすかがわ)にまつわる昔話(むかしばなし)

 

雨乞い

明治(めいじ)(すえ)までは明日香村(あすかむら)のあちこちで雨乞(あまご)いが(おこな)われていました。 日照 ( ひで ) りが ( つづ ) いて 田畑 ( たはた ) ( みず ) ( ) かなくなると、ホーラクダブ、ハチマンダブ、 男渕 ( おぶち ) 女渕 ( めぶち ) などにそれぞれの 集落 ( しゅうらく ) 雨乞 ( あまご ) いの ( おど ) りを 奉納 ( ほうのう ) しに ( おこな ) ったそうです。 みんなで「タンボレ、タンボレ、 ( くも ) ( しずく ) はないかな、 ( くも ) ( しずく ) はないかな。」とお 囃子 ( はやし ) をしました。 また、 男渕 ( おぶち ) 女渕 ( めぶち ) 大変 ( たいへん ) ( ふか ) ( ふち ) なのでここから 竜宮 ( りゅうぐう ) につながっているといわれています。 そしてこの2つの ( ふち ) ( ぬし ) 竜神 ( りゅうじん ) だともいわれています。 川沿 ( かわぞい ) 竜神 ( りゅうじん ) ( まつ ) っている 神社 ( じんじゃ ) ( ほこら ) 数多 ( かずおお ) くあります。

 

竜神のまつられる栢森

稲渕(いなぶち)集落(しゅうらく)()えて飛鳥川(あすかがわ)南淵川(みなふちかわ))を上流(じょいうりょう)()くと左手(ひだりて)宇須多伎比命神社(うすたきひめのみことじんじゃ)があります。
この神社(じんじゃ)()は、一説(いっせつ)(うず)あるいは(うす)(たき)から()ていると()われますが、なるほど(きゅう)参道(さんどう)石段下(いしだんした)飛鳥川(あすかがわ)には、露出(ろしゅつ)した岩床(いわどこ)(なが)渦巻(うずま)くそれはそれは(うつく)しい(ふち)があります。

ハチマンダブと()ばれたこの(ふち)こそ、宇須多伎比命神社(うすたきひめのみことじんじゃ)依代(よりしろ)なのです。
さらに飛鳥川(あすかがわ)上流(じょうりゅう)にさかのぼると、栢森(かやのもり)集落(しゅうらく)()(ぐち)にある加夜奈留美命神社(かやなるみのみことじんじゃ)をはさんで、(かわ)二手(ふたて)()かれています。

この神社(じんじゃ)には、古代(こだい)飛鳥(あすか)(ひら)かれた(うつく)しい女神(めがみ)がまつられているといいます。
また、この神社(じんじゃ)末社(まっしゃ)には九頭竜(くずりゅう )()って(みず)神様(かみさま)である竜神(りゅうじん)もまつられています。
(かわ)合流(ごうりゅう)するところは、古代(こだい)から(せい)なる()でありました。

 

このページのトップに戻る